関西大学は女性の理工系人材育成を目指し、2025年度からシステム理工学部に女子特別入試を導入する。産業界から上がる女子の理工系人材育成を求める声に対応した格好で、女子特別入試からイノベーションに足跡を残す人材の輩出を期待している。
関西大学によると、女子特別入試の募集人員はシステム理工学部の数学科と物理・応用物理学科が各1人、機械工学科と電気電子情報工学科が各1~2人。システム理工学部全体で5人を募集する。
選考は書類審査、筆記試験、面接の結果を総合判定する。面接には基礎学力(教科書レベル)を確認するための口頭試問を含み、志願者の基礎的な知識・技能・資質および意欲に重点を置いた選抜を行う。入試日程および出願手続等の詳細は2024年6月中旬公開予定の入学試験要項で発表する。
日本の産業界は女性の理工系人材が諸外国より少なく、製品開発などに女性の視点が入りにくいといわれている。開発分野などに女性技術者を多数加え、多様な視点を確保することが急務になっており、国公私立を問わず、多くの大学で理工系学部に女性枠を設けるところが相次いでいる。