Rapidus株式会社(本社:東京都千代田区)と北海道大学(札幌市北区)は、半導体産業を通じた科学技術力の向上及び、人材の育成に資することを目的として、教育・研究等に関しての包括連携協定を2024年6月5日に締結した。

 Rapidus株式会社は、北海道千歳市で2025年4月から2ナノ半導体パイロットライン稼働開始や、2027年の量産開始を計画している。北海道大学は、令和6年度 大学・高専機能強化支援事業「高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援」のハイレベル枠に選定され、2024年4月に工学部情報エレクトロニクス学科の入学定員を180名から230名に増員している。

 包括連携協定に基づく連携・協力内容は以下の通り。
(1)半導体人材の育成教育に関する事項
(2)先端半導体研究等の研究協力に関する事項
(3)施設・設備の利用に関する事項
(4)その他、本協定の目的を達成するために必要と認めて合意した事項

 半導体人材育成に関しては、Rapidusエンジニアの北海道大学への実務家教員派遣による講義や、北海道大学の最新研究成果をRapidusエンジニアが学ぶ機会の提供などを行っていくなどを予定。また、先端半導体研究協力に関してはRapidusが2ナノ半導体の評価・分析を行う拠点を、2024年中を目処に北海道大学キャンパス内に設置するなどを予定している。

参考:【北海道大学】Rapidus、北海道大学と包括連携協定を締結~半導体産業を通じた科学技術力の向上、及び人材の育成を目指す~

北海道大学

産業界や地域との連携を強固に「北海道大学ならではの実学」が世界をリード

北海道大学の起源は、1876年に設立された札幌農学校に遡る。長い歴史の中で、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という基本理念を掲げ、培ってきました。 この理念の下に国際的に通用する高度な学問的素養をもち、的確な判断力とリーダ[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。