島根大学では、総合理工学部を再編し、現在の7学科から総合理工学科1学科へ再編すべく準備を進めている。これに伴い、総合理工学部の入試区分及び募集人員も変更する。

 総合理工学部を、現在の7学科から、理工学の基礎と応用を総合的に学ぶことができるように1学科「総合理工学科(仮称)」3分野(先端ものづくり分野/数理データサイエンス・IT・デジタル分野/自然環境・住環境分野)に再編し、関連する専門分野を融合的に学べる専門教育カリキュラムを提供する。

 また、新しいカリキュラムでは、1年次に全学基礎教育と理工共通基礎科目を学び、2年次に専門分野を決定する。学生は目指す人材像に向けて「標準履修モデル」を参考に、どの科目を学ぶかを選択する。教員のアドバイスを受けながら学生自身でカリキュラムを設計することも可能。高い専門性を習得し、それを活用して能動的に社会参画するアントレプレナーシップや課題解決力をもった人材を育成する。

 再編後は1学科となるため、総合型選抜Ⅰ「へるん入試(大学入学共通テストを課さない総合型選抜)」の専門高校入試を除いて一括募集となる。また、「学校推薦型選抜Ⅱ(女子枠)」(大学入学共通テストを課す)も導入予定。各分野の目安となる定員は、「先端ものづくり分野」130名程度、「数理データサイエンス・IT・デジタル分野」120名程度、「自然環境・住環境分野」120名程度、計370名を予定。学校推薦型選抜Ⅱは、女子枠として女子20名を募集する。

 なお、これらの変更は文部科学省大学設置・学校法人審査会の審査結果によって確定するものであり、内容を変更する場合がある。

参考:【島根大学】令和7年(2025年)4月 総合理工学科(仮称) 開設に向け構想中

大学ジャーナルオンライン編集部

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