県立広島大学は、生物資源科学部などを置く庄原キャンパスに、大学機能の開放と交流を可能とするオープンスペースとして、庄原キャンパス「サテライトラボ」を設置する。このサテライトラボは、庄原地域のシンボル的な拠点である国営備北丘陵公園と密に連携し、全国初となる国営公園と併設した常設型の大学施設となる。サテライトラボを拠点に、県立広島大学の地域貢献力の強化を図る。
2023年度から庄原キャンパスと国営備北丘陵公園を管理運営する株式会社グリーンウインズさとやまとの間で、これまでにあった共同研究や学生交流を活性化したいという趣旨の協議を重ねてきた。その中で、庄原キャンパス側から「サテライトラボ構想」について提案し、公園の設置に関わる国土交通省や庄原市の同意も得て、同公園北口エリアにて展開されている社会実験「里山の駅 庄原ふらり」エントランスセンター国兼(くにかね)の2階スペースを活用したサテライトラボの設置に基本合意した。
2024年8月1日(木)に開設し、庄原キャンパス教員・学生による地域貢献活動拠点として、庄原キャンパス学生による中・高校生への学習支援や庄原キャンパス図書館から市民向け蔵書等の提供、簡易植物工場、顕微鏡、レーザー加工装置等の体験などを行う。