リクルート進学総研は、全国の全日制高校で行われている教育改革(高大接続改革、新しい学習指導要綱、キャリア教育、進路指導、学校改革に関する取り組み等)の実態を明らかにするため、調査を実施。調査は「アクティブラーニング型授業」編、「高大接続改革」編、「専門職大学※」編の計3あり、今回は「専門職大学」編について公表した。調査対象は全国の全日制高校4703校で、集計対象数は1203件(回収率25.6%)。

 「専門職大学」は、2019年4月から新設される新しい学校制度。将来的に産業をリードできる人材を育成するため産業界と連携しながら専門的なことを広く実践的に学ぶ学校として設立される。大学の良さと専門学校のよさをあわせ持ち、特定の職業のプロフェッショナルになるための必要な知識や理論、実践的な技術を身につけられるのが特徴。
 
 調査によると「専門職大学」の認知度については、91.9%の高校が認知していた。「名称、内容まで知っている」は41.6%で、2014年の調査(20.9%)に比べ約2倍に増加した。「専門職大学」への期待については、1位「社会ニーズに対応した人材育成(35.5%)」、2位「実践的な教育内容(32.8%)」、3位「現在の大学・専門学校ではできない教育(24.4%)」。一方、「専門職大学」の懸念は、1位「現状の専門学校との違いがわからない(42.7%)」、2位「企業のニーズが不明である(36.1%)」、3位「取得学位が社会的に受け入れられるのかわからない(32.3%)」となった。(「高校教育改革に関する調査2018」リクルート進学総研調べ)。

参考:【株式会社リクルートマーケティングパートナーズ】高校教育改革に関する調査2018「専門職大学」編(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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