2024年9月17日、飛騨古川駅東開発株式会社と一般社団法人CoIU設立基金は「Co-Innovation Valley」プロジェクトを始動し、あわせて賛同企業44社が発表された。

 「Co-Innovation Valley」は、①真の地域おこし人材を育成する大学の開校構想、②まちづくりを目指す共創拠点、③自然資本を活用した再生可能エネルギー産業、の3つの事業を軸にしたプロジェクト。このプロジェクトの中で、共創学を主軸にして「Co-Innovation University(仮称)」を2026年4月に開学する構想をしている。これまでの「観光産業」だけではなく、地域に根付いた持続的な産業の発展と、日本の社会課題に真に向き合う人材の育成を目指す。

 2024年夏には東京や岐阜、飛騨でオープンキャンパスなどのイベントが開かれ、約100名の来場者で賑わった。来場していたのは「地域課題に関心をもっている」「問いをたてて地域と共創することに関心がある」というような高校生が多かったようだ。

 9月21日(土)~23日(祝)には「Co-Innovation Valley」プロジェクト全体のキックオフとして、「Hida Co-Innovation Festival」がJR高山本線「飛騨古川駅」株式会社東洋工場跡地(岐阜県飛騨市)で行われた。

 Co-Innovation University(仮称)は入学定員120名、共創学部の1学部で2026年4月開校構想中。1年次は岐阜県飛騨をメインキャンパスとし、2年次以降は連携する全国の連携地域(15学習拠点を整備予定)から関心のある拠点を選択し「共創学」を学ぶ。実際に地域でプロジェクトに参画する実践を主軸にした学びを重視し、地域に寄り添いともに活動することで、「共創」を身につける。

 キャンパスは、2027年中に開業予定の共創拠点「soranotani」に加えて、街の古民家や料亭を改築し街全体をキャンパスとして活用。地域に根差した大学を目指す。

※設置構想中のため、名称・内容等は変更になる可能性がある

参考:【一般社団法人CoIU設立基金】“真の地域おこし”プロジェクト「Co-Innovation Valley」始動 賛同企業44社発表、9月21日(土)~23日(月)でキックオフイベント開催

大学ジャーナルオンライン編集部

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