人々を笑わせ、考えさせた研究に与えられるノーベル賞のパロディー・イグ・ノーベル賞の公式イベントが11月17日、東京都江東区の日本科学未来館7階ホールで開かれる。公式イベント恒例の紙飛行機飛ばしや、イグ・ノーベル賞、ノーベル賞受賞者らによるスピーチが予定されている。

 日本科学未来館によると、イグ・ノーベル賞日本担当ディレクターの古澤輝由立教大学理学部共通教育推進室特任准教授が司会を務める中、参加者が紙飛行機を折り、舞台に向けて飛ばす恒例の紙飛行機飛ばしで開幕する。

 このあと、イグ・ノーベル賞受賞者の武部貴則氏(2024年生理学賞)、宮下芳明氏(2023年栄養学賞)、松崎元氏(2022年工学賞)と、2015年ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章教授が、研究を始めたきっかけや科学に対する情熱、現在の研究内容などをスピーチする。

 また、アメリカで開催された「Ig Nobel Face-to-Face」イベントの公式グッズのほか、受賞者のサイン入りグッズなどが当たる抽選会も予定されている。

 イグ・ノーベル賞はアメリカの科学雑誌「IMPROBABLE RESEARCH」の編集長やコラムニストを務めるマーク・エイブラムス氏が1991年に創設した。日本人研究者は18年連続で受賞している。

<イグ・ノーベル賞公式イベント「Ig Nobel Face-to-Face 2024 in JAPAN」>
日時:2024年11月17日(日) 13:00-15:00
会場:日本科学未来館 7階 未来館ホール
費用:無料(入館料も不要) ※常設展や特別展、ドームシアターの鑑賞は別料金
対象:小学校高学年以上推奨
定員:150人(先着順)
申込:イベントサイトにて要事前申込

登壇者:
武部貴則氏/大阪大学 大学院医学系研究科 教授/東京医科歯科大学 統合研究機構 教授
イグ・ノーベル賞 生理学賞(2024) 「多くの哺乳類にお尻から呼吸する能力があることを発見」

宮下芳明氏/明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授
イグ・ノーベル賞 栄養学賞受賞(2023) 「電気を流した箸やストローで食品の味を変える実験」

松崎元氏/千葉工業大学 創造工学部 デザイン科学科 教授
イグ・ノーベル賞 工学賞受賞(2022) 「円柱形つまみの回転操作における指の使用状況について」

梶田隆章氏/東京大学 宇宙線研究所 教授
ノーベル賞 物理学賞受賞(2015) 「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」

参考:【日本科学未来館】イグ・ノーベル賞公式イベント「Ig Nobel Face-to-Face 2024 in JAPAN」

大学ジャーナルオンライン編集部

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