千葉商科大学はゼロカーボンシティ・脱炭素先行地域の実現に向けて千葉県匝瑳市と包括連携協定を結んだ。ともに自然エネルギー利用に力を入れているのが特徴だ。
包括協定で推進項目に掲げたのは、ゼロカーボンシティ推進や脱炭素先行地域の実現のほか、中小企業の活性化、商店街の振興、市職員のスキル向上、地域の特性を活用した学生教育など。
匝瑳市は千葉県北東部の太平洋に面した場所に位置する。自然エネルギーの活用に力を入れ、2021年に「匝瑳市ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、市民・事業者・市が協働した省エネルギー化や再生可能エネルギーの利用などを推進。2023年に環境省から脱炭素先行地域に指定されている。
千葉商科大学も「自然エネルギー100%大学」を目指し、千葉県野田市に大学所有の太陽光発電施設としては国内最大級となるメガソーラー野田発電所を所有し、2040年までに大学で使用する電力をすべて自然エネルギーでまかなう方針を打ち出している。
今後、匝瑳市と千葉商科大学は職員向けセミナーや学生参加のワークショップの開催などを予定している。相互がもつ人的・知的資源を活用して脱炭素の実現に向けた連携を皮切りに、地方創生・地域活性化に資する取り組みから持続可能な社会づくりに貢献する。