2024年10月13日(日)・14日(月・祝)の2日間、京都橘大学の経営学部教授・木下達文ゼミの学生チームは「ney-ney project cafe(ネイネイプロジェクトカフェ)」を開催。環境問題の解決をめざし、コンセプト、店舗名、メニュー開発、会場の手配、備品準備、運営までを4回生17名の学生たちで担った。

 木下ゼミでは長年オリジナルな商品開発やイベントプロデュースなど様々なプロジェクトをゼロベースから考え実施する取組みを行っている。「ney-ney project cafe」もその一環で行われたもので、「身近にある「ロス」や「もったいない」から新たな価値を付け加える」をコンセプトに、身近にある「食品ロス」、「フラワーロス」、「服の大量廃棄」のロス問題解決に向けて、3チームで取り組み、メニュー開発や店内装飾、関連商品のプロデュースを行った。

 「食品ロス」に取り組んだチームは、山科区の渡邊農園と連携し、地産地消をめざしてサンドイッチに使う水菜としろ菜を種まきから栽培に関わった。サンドイッチに向かない根本の部分などは野菜スープに使用しロスが出ないよう工夫した。

 また、店内装飾は山科区にあるフラワーショップ「ちきりやガーデン」と提携し「フラワーロス」となった花を利用して、装飾やアレンジメントを行った。

 「服の大量廃棄」については、奈良市にある「縫製基地」の指導のもと、捨てる予定だったデニムを学生がリメイク。カフェスタッフが使用するエプロンとコースターに生まれ変わらせた。

 カフェには2日間で合計85人が来店し、盛況のうちに終了。学生からは、今回の取組みを振り返って「計画から実施まで課題も多く、たくさん試行錯誤しましたが、無事に2日間を終えることができました。来てくださったお客様から、美味しかったという声をたくさん聞くことができて、とても嬉しかったです。自分でお店を経営する、という経験はこれから社会に出た時に大きな力になると思います」、「空間チームとして、カフェを行う会場探しや店内装飾だけでなく、ポスター制作やInstagramの運用をはじめとした広報活動を行いました。初めてのことばかりで苦戦しましたが、来ていただいたお客様の笑顔をみて、今まで頑張ってよかったなと心から思いました」といった声が聞かれ、確かな手ごたえを感じたようだ。

参考:【京都橘大学】経営学部木下ゼミがSDGsカフェ「ney-ney project cafe」を期間限定オープンしました
 

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。