学習院大学は宇宙利用の研究や宇宙人材の育成などを目的に北海道大樹町、同町で宇宙港の運営管理を担うSPACE COTAN(スペースコタン)と産官学連携協定を結んだ。学習院大学は文理融合の「宇宙利用論」を全学共通科目にしており、大樹町がその研究場所になる。
学習院大学によると、協定の締結式は東京都豊島区の学習院大学であり、学習院大学の遠藤久夫学長、大樹町の黒川豊町長、スペースコタンの小田切義憲社長が協定書に署名し、連携を誓い合った。
協定による連携項目は
・地域づくり・まちづくりの推進
・産業振興など地域経済の発展
・環境保全と防災対策の推進
・住民との協働推進
・学術研究の振興
・施設の相互利用
-など。学習院大学は大樹町を研究フィールドとして活用し、大樹町は町内の学校で航空宇宙分野をテーマにした授業を展開して学校の魅力向上を図る。
大樹町は北海道十勝地方南部にあり、人口約5,300人。基幹産業は第1次産業だが、沿岸部に民間へ開かれた商業宇宙港「北海道スペースポート」が設置されている。海が広がる東と南にロケットを打ち上げることができ、約40年前から航空宇宙産業の誘致に力を入れている。
学習院大学の遠藤学長は「宇宙分野で実践的な研究に基づく地域連携を図りたい」、大樹町の黒川町長は「協定を基に学習院大学が持つ知見をまちの学習の場で活用したい」とのコメントを発表した。
参考:【学習院大学】北海道大樹町、SPACE COTAN、学習院大学が宇宙利用分野における産官学連携協定を締結―地域社会の発展と宇宙人材の育成・学術の振興を図る―