日本財団は、全国の17歳~19歳男女800名を対象に、災害・防災についての意識調査を行った。

 調査によると、「災害にあった経験がある」のは全体の47.0%。「多発する災害に不安を感じるか」には、77.6%が不安を感じると回答した。不安を感じる理由は、「日本は災害多発国だから(68.9%)」、「想定外の災害の常態化(38.5%)」 、一方、不安を感じない理由は、「自分ごととして実感できない(36.3%)」、「災害を経験したことがない(32.4%)」など。

 また、「学校での防災教育は役に立った(役に立つ)か」との問いに、「役に立ったと思う/役に立つと思う(64.9%)」、 被災経験がある層は、「役に立ったと思う/役に立つと思う(71.0%)」だった。 防災教育が「役に立った(役に立つ)」理由は、被災経験がある人からは「実際に役に立った」「落ち着いて行動できた」「パニックにならなかった」など。被災経験がない人からは「やらないよりは良い」「何も学ばなかったら行動に移せない」「他では学べない」などの声が挙がった。

 災害時の知識については、「避難所と避難場所の違いを知っている(34.3%)」 「災害用伝言ダイヤル171を知っている(41.4%)」 「避難勧告と避難指示の違いを知っている(54.4%)」。災害ボランティアについては、「若者がもっと災害ボランティアに参加すべきだと思う」は67.3%であるのに対し、「災害ボランティアの経験がある」は全体の8.3%にとどまった。

参考:日本財団

大学ジャーナルオンライン編集部

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