県立広島大学(広島市南区)は、2026年4月に地域創生学部(入学定員200名)に「情報学科(仮称:設置構想中)」を新設すると発表した。1学科体制の同学部を、「地域創生学科(入学定員160名)」と「情報学科(入学定員40名)」の2学科体制とする計画。新設を構想している情報学科では、中学校教諭一種免許状(数学)及び高等学校教諭一種免許状(数学・情報)の教職課程を情報学科に設置する予定。
県立広島大学の地域創生学部は、2020年度に学部学科を再編し新設。一般選抜後期など一部の入試を除き、「地域文化」「健康科学」「地域産業」の3コース、「地域産業」は、さらに「経営分野」と「応用情報分野」の2つに分けて入試を実施していた。地域産業コース応用情報分野を情報学科として独立させ新設するに伴い、地域文化コースは国際共生コースへ、地域産業コース経営分野は経営コースへ名称変更を行う。
地域社会におけるデジタル人材を含む理系人材需要は高まっている。しかし、公立大学で学部名に「地域」が入っているのは8学部あるが、学部の中に学科として情報系を設置している例は、今までなかった。奈良県立大学の地域創造学部は、2025年4月より「工学自然科学コモンズ」「国際共生コモンズ」を新設し、文系・理系を分離せず、幅広い視野と知識で専門領域の学びを深められるように改組している。