一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は、一次審査、二次審査及び最終審査を経て『UNIVAS AWARDS 2024-25』の優秀賞/入賞の受賞者および受賞団体を決定。2025年3月3日に表彰式が行われた。

 『UNIVAS AWARDS』は、競技成績のみならず、学業や社会連携活動において著しい成果をあげ、大学スポーツの振興を支えた運動部学生やスポーツに関わる学生、OB・OG、指導者、団体を選出し、大学スポーツ全体の活性化に繋げることを目的としている。今回は、全国の加盟大学・競技団体より合計190件の応募が寄せられ、厳正な審査を経て、受賞者を決定した。

 表彰式では、「マン・オブ・ザ・イヤー」「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」「パラアスリート・オブ・ザ・イヤー」「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」「サポーティングスタッフ・オブ・ザ・イヤー」「スポーツマンシップ・オブ・ザ・イヤー」「コーチ・オブ・ザ・イヤー」の優秀賞受賞者および、「デュアルキャリア形成支援優秀取組賞」「安全安心環境構築優秀取組賞」「大学スポーツプロモート優秀取組賞」「大学スポーツ組織運営優秀取組賞」の受賞団体の紹介と最優秀賞の発表を執り行い、ゲストとして、柔道日本代表ウルフ・アロン選手、フェンシング日本代表宮脇花綸選手、ハンドボール元日本代表主将土井レミイ杏利氏が登壇した。

 表彰式の後は、スペシャルコンテンツとして、「パラアスリート・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞を受賞した近藤薫選手、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞を受賞した神野ゆめ選手、「マン・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞を受賞した今﨑圭秦選手らと、ウルフ選手、宮脇選手、土井氏の6名でトークセションを行った。神野選手は、「学業と並行して競技を全力でやってきた結果がこのような賞に繋がり本当に嬉しいです」と受賞に対して喜びのコメントを述べ、近藤選手は、受賞の大きな要因となった「水泳を楽しむこと」について語り、「水泳が好きなので大変と思うことはないです。それでも自分自身の泳ぎを見つけるのには苦労しましたが、それ自体も水の中に入ってしまえば、楽しんでいます。」と競技への熱い想いを述べた。

 トークセッションの最後には、未来のアスリート達に向け、ウルフ選手は「どうしようもない所に目を向けて考えるのではなく、自分自身ができることを客観的に見て自分自身をプロデュースするのが良いと思います」、宮脇選手は「突き抜ける何かを持っている選手は自信があって強い。今後も、誰にも負けないくらい⻑所を伸ばしていってください」、土井氏は「競技以外のところに興味をもって行動を起こすと、巡り巡って自分の競技のためになってくることが沢山あるんです。常にチャレンジ精神をもって、競技も人生も大切にして欲しいですね」とそれぞれメッセージを送った。

<UNIVAS AWARDS 2024-25 最優秀賞>
◆マン・オブ・ザ・イヤー:帝京大学硬式野球部 今﨑 圭秦さん
◆ウーマン・オブ・ザ・イヤー:中京大学水泳部 神野 ゆめさん
◆パラアスリート・オブ・ザ・イヤー:岐阜協立大学水泳部 近藤 薫さん
◆ルーキー・オブ・ザ・イヤー:環太平洋大学女子柔道部 前田 凛さん、東洋大学水泳部 松下 知之さん
◆サポーティングスタッフ・オブ・ザ・イヤー:名城大学体育会應援團吹奏楽部 小林 暖弥さん
◆コーチ・オブ・ザ・イヤー:育英大学レスリング部 柳川 美麿さん
◆デュアルキャリア形成支援優秀取組賞:愛知大学スポーツ支援センター
 『愛大 Sustainable Dual career Growing support (持続可能なデュアルキャリアへの成長支援)』
◆安全安心環境構築優秀取組賞:新潟医療福祉大学アスリートサポート研究センター
 『異分野融合型多職種連携によるマルチサポート体制の構築と取り組み』
◆ 大学スポーツプロモート優秀取組賞:関西学院大学関西学院大学競技スポーツ局
 『学生チーム企画広報部と連携した質の高い動画コンテンツの作成・発信による 大学スポーツ広報の推進』
◆大学スポーツ組織運営優秀取組賞:順天堂大学スポーツ推進支援センター

参考:【大学スポーツ協会】『UNIVAS AWARDS 2024-25』最優秀賞受賞者が決定しました。

大学ジャーナルオンライン編集部

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