2025年4月1日より、芝浦工業大学とハドラスホールディングス株式会社(ハドラスHD)は、共同で「ハドラス機能性薄膜共同研究講座」を開設した。ハドラスHDが持つガラス系コーティング技術と、芝浦工大が有する機能性有機ポリマーに関する知見を融合させ、持続可能な社会の実現に貢献できる、新たな有機‐無機ハイブリッドコーティング技術の開発を目指す。

 芝浦工業大学は「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を建学の精神とし、実学教育と研究を通じて社会の発展に貢献している。ハドラスHDは「持続可能な社会に向けて、常識を塗り替える」をミッションに掲げ、ガラス系コーティング技術を通じて環境問題や衛生問題の解決を目指している。この両者がそれぞれの強みを持ち寄り、有機ポリマーの構造と物性の関係性を解明することで、新機能を発現する有機‐無機ハイブリッドコーティング膜およびそのコーティング剤の開発を目指し、資源の有効活用、環境負荷の低減、衛生的な社会環境の実現などに貢献していく。

 共同研究講座は、2025年4月1日~2029年3月31日までの4年間、芝浦工業大学豊洲キャンパスに設置し、有機ポリマーの構造解析や物性評価、コーティング技術の研究開発など、幅広い研究活動を行う予定。研究成果は、鉄道、船舶、自動車、医療、スマートフォンなど、様々な分野での応用が期待される。芝浦工業大学とハドラスHDは、本共同研究講座を通じて、資源の有効活用、環境負荷の低減邁進するとともに、次世代の科学技術人材の育成にも注力していく。

参考:【芝浦工業大学】芝浦工業大学とハドラスホールディングス、機能性コーティング剤の共同研究講座を開設 ~持続可能な社会の実現に向け、産学連携で新規機能性コーティング技術の開発を目指す~

芝浦工業大学

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2027年に創立100周年を迎える芝浦工業大学。工学部・システム理工学部(26年4月改組予定)・デザイン工学部・建築学部の4学部2学科11課程体制で、2020年度から「データサイエンス科目」を全学部で導入し、「理工系総合大学」と呼ばれるほど多種多様な研究分野を[…]

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