日本学生支援機構が2024年5月現在で調査した大学など国内高等教育機関に在籍する外国人留学生が、過去最高の33万6,708人に上ったことが分かった。2023年度に海外留学した日本人学生も2015年度の水準まで回復、コロナ禍の悪影響を抜け出しつつある。

 文科省によると、2024年5月現在の外国人留学生数は対前年度比20.6%の増加。国・地域別の内訳は中国12万3,458人、ネパール6万4,816人、ベトナム4万323人、ミャンマー1万6,596人、韓国1万4,579人の順となった。

 在学先別の内訳は、大学・短大14万8,901人、高等専門学校506人、専修学校専門課程7万6,402人など。いずれも前年度を上回り、留学生の増加が続く世界的な傾向と一致する。

 一方、日本人学生の海外留学数は大学間交流協定に基づくものなど国内の大学などが把握する数で対前年度比53.3%増の8万9,179人。留学先は米国、オーストラリア、韓国の順で、1カ月未満の短期留学増加が目立っている。

 OECD(経済協力開発機構)やユネスコ、米国国際教育研究所など海外の機関が把握している日本人留学生数は対前年度比17.7%増の4万8,991人。米国、台湾、中国の順に多く、コロナ禍からの回復傾向がはっきり出た。

参考:【文部科学省】「日本人学生の海外留学状況」及び「外国人留学生の在籍状況調査」について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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