千葉商科大学入学センターは、賛同した千葉県内12校の大学・短期大学と協力し、2026年度入試より、学校推薦型選抜に必要な推薦書の共通様式を導入する。

 共通様式は、学校推薦型選抜(指定校制)、(公募制)とし、推薦理由・特記事項の2項目に限定。文部科学省の入学者選抜実施要項に基づき、推薦理由の項目には、学習指導要領の学力の3要素である「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を踏まえて記入するよう統一した。

 また、受験生の生年月日の記入欄などを外し、必要最低限の情報に絞りこむことで推薦書の作成時間の短縮を実現。転記ミスや記入ミスを減らし、高校教員の推薦書作成に係る負担軽減を目指す。

 学校推薦型選抜については、高校教員から「大学ごとに推薦書の様式が異なることで推薦書作成が煩雑化している」と意見があり、文部科学省の令和7年度入学者選抜実施要項において「編集可能な様式のデータファイルをダウンロード可能とすること等により、資料を作成する者の負担軽減に努めることが望ましい」とされ、2024年5月に神奈川県が全国初となる「全国大学推薦書標準様式」を導入した。

 この神奈川県の事例を受け、千葉商科大学では、千葉県においても導入の検討を開始。2024年8月に千葉県大学・短期大学入試広報連絡会を通じて賛同大学を募集し、賛同大学と協議を重ね、2025年3月に導入を決定した。

 導入決定後、高校教員からは「事務的負担が軽減される分、生徒一人ひとりの推薦内容に丁寧に向き合えるようになる」「様式が統一されていると事前に分かれば、高校側も早めに生徒に情報を伝えることができ、教員も原稿や必要な情報を先行して準備することができる」などの声が聞かれた。なお、学校推薦型選抜共通様式は、各大学ごとに変更する場合がある。

<2026年度入試より学校推薦型選抜推薦書の共通様式を導入する千葉県内の大学・短期大学>
江戸川大学、川村学園女子大学、神田外語大学、敬愛大学・敬愛短期大学、清和大学、千葉経済大学・千葉経済大学短期大学部、千葉工業大学、千葉商科大学、中央学院大学、東邦大学、麗澤大学、計13校(50音順)

参考:【千葉商科大学】学校推薦型選抜推薦書に共通様式を導入(PDF)

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