2026年4月に武雄アジア大学(仮称)の設置認可申請中で、佐賀女子短期大学などを運営する学校法人旭学園と国立大学法人佐賀大学は、2025年6月4日、地域社会の発展と将来を担う人材育成を目的とした包括的連携協定を締結した。

 佐賀県で長年地域に根ざした教育に取り組んできた学校法人旭学園と、同県を代表する高等教育機関である国立大学法人佐賀大学の両機関が、それぞれの先進的な教育・研究の強みを活かし、教育、研究、地域貢献、国際交流の分野で幅広く連携する。

 武雄アジア大学(仮称)の設置予定学部は東アジア地域共創学部(仮称)で、人文科学系が中心となる。佐賀大学の設置学部は、教育学部、芸術地域デザイン学部、経済学部、医学部、理工学部、農学部で、社会科学系と自然科学系が中心である。それぞれの得意分野が異なるため、単位互換や合同プログラム、共同研究、地域や企業との連携、国際交流といった多角的な協力を推進していく方針。

 旭学園の内田信子理事長は、「私たちが構想する『武雄アジア大学(仮称・設置認可申請中)』の実現に向け、地域課題への取り組みや国際交流の活性化など、地域と世界をつなぐ教育拠点としての役割も果たしていけると考えております」とコメントしている。

 武雄アジア大学は東アジア地域共創学部 東アジア地域共創学科に観光・地域マネジメントコース(仮称)とアジア・メディアコンテンツコース(仮称)を置き、入学定員は140名を予定している。JR武雄温泉駅から徒歩約20分のところに建設中のキャンパスは、5月26日現在、校舎の1階床のコンクリート打設工事が完了し、6月から鉄骨の組み立て工事が始まる。

参考:【学校法人旭学園 新大学設置準備事務室】学校法人旭学園と国立大学法人佐賀大学が連携・協力協定を締結

佐賀大学

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佐賀大学は、1949年に設置された旧佐賀大学と1976年に設置された佐賀医科大学を母体として、2004年に誕生した国立総合大学。6学部6研究科を有し、約5,800名の学部学生が在籍しています。専門分野の知識修得とともに、幅広い教養、他者との協調性、主体的に学び[…]

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