中央大学は、Society5.0時代に対応する人材の養成を目指し、経済学部の再編構想をまとめた。現在4学科体制である経済学部を、2027年度から経済学科と社会経済学科(いずれも仮称)の2学科4コースへと再編する。この再編によって、経済学とその周辺分野の体系的かつ重点的な学修機会を強化し、複雑化する現代社会の諸課題への対応力を育成する。

 経済学部は多摩キャンパス(東京都八王子市)に置き、入学定員は経済学科542人、社会経済学科520人。学部全体の定員に変化はない。

 経済学科は経済政策コース、国際経済コースを設置する。ミクロ経済学とマクロ経済学をベースに理論を深く学んだうえで、範囲の広いさまざまな問題に対して本質を見抜き、政策提言できる人材を育てる。

 社会経済学科には社会経済コース、地域・マネジメントコースを置く。ミクロ・マクロ経済学(入門)に加えて、マルクス経済学、歴史、制度、経営、会計、統計など多様な分野を体系的に学ぶだけでなく、貧困、マイノリティ、ジェンダー、地域格差といった複雑で多様な社会的課題に果敢に挑み、最適解を導く実践力の養成を目指す。

 なお、本再編構想の学科名称や内容は現時点では全て仮称・計画段階であり、今後変更となる可能性がある。経済学部特設サイトでは「中大経済のシンカが未来を動かす」をキーメッセージにして新学科の特徴や大学からのお知らせを掲載している。今後、卒業生の進路や在学生のインタビューなど多彩なコンテンツを追加する。8月6日と7日に開催されるオープンキャンパスでは新学科に関する情報も発信する。

<2025年度中央大学オープンキャンパス>
日時:2025年8月6日(水)、7日(木)10:00~16:00
会場:多摩キャンパス(東京都八王子市)
申込:事前予約制
主なイベント(予定):経済学部によるガイダンス、模擬授業&学部ガイダンス、キャンパスツアー、入試ガイダンス、個別相談コーナー

参考:【中央大学】新・中央大学経済学部、始動。2027年4月より、2学科4コースへ(設置構想中)
2025年度中央大学オープンキャンパス(多摩キャンパス)

大学ジャーナルオンライン編集部

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