東京農業大学はバラの品種である「プリンセスミチコ」の花から分離した花酵母を使用して清酒を造り、皇室に献上した。醸造資金はクラウドファンディングで調達し、岩手県二戸市の南部美人など卒業生の蔵元7社が製造、祝い酒として支援者にも配っている。

 東京農業大学によると、プリンセスミチコは丸みを帯びたオレンジ色の花をつけるバラで、上皇后美智子さまが皇太子妃だった1966年、英国北アイルランドのディクソン社から献呈された。東京農業大学は千葉県八千代市の京成バラ園からプリンセスミチコの花びらを大量に提供を受け、花酵母の分離に成功した。試験醸造ではリンゴやメロンなど果物を思わせる香りと爽快な酸味を持つ日本酒に仕上がったという。

 2018年12月から「プリンセスミチコ・プロジェクト」と銘打ち、全国から支援者を募り、その費用で7つの蔵元がそれぞれ1,000キロ程度のコメを仕込んで清酒を造った。

 宮内庁にはバラの花酵母やクラウドファンディングの活用などこれまでの経緯を説明し、上皇、上皇后両陛下へ献上した。

 清酒は7蔵元の酒を1本ずつセットとした限定3,000セットが醸造された。クラウドファンディングで集めた資金のうち、醸造に使った費用を除く収益は、北海道胆振東部地震など自然災害の被災者に義援金として贈ることにしている。

参考:【東京農業大学】花酵母プリンセスミチコの清酒を皇室に献上いたしました

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大学ジャーナルオンライン編集部

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