慶應義塾大学医学部精神神経科では、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害※」の各症状の背景にある神経基盤や病態の解明を目指す研究を開始する。現在、研究協力者を募集している。

 発達障害の一つである「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」の症状は非常に多彩で、なかなか捉えにくい。当事者の様々な症状がどのような神経基盤または脳の仕組みから生じているのかは、まだ詳細には分かっていない。また、心の症状は、身体の症状とは異なり、検査で明らかにすることが難しく、周りの人から理解されにくいという側面もある。しかし、近年の脳計測技術の進歩により、目には見えない精神症状も、少しずつだが、科学的に解明できる時代になりつつある。

 そこで今回の研究では、神経心理検査・頭部MRI検査・特殊脳波検査・特殊血液検査を行い、多彩な精神症状に対応した脳のメカニズムを解明し、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」の新たな検査・治療法を確立することを目指す。これは日本初の研究となる。

 現在、研究協力者として募集しているのは、医療機関で精神科医から「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」の診断を受けた13歳以上の方。研究で得られた知見は研究目的で使用するだけでなく、参加者一人ずつに個々の検査結果を書面にまとめてフィードバックする。検査期間は合計3~4日間で、1回あたり3~4時間ほど。研究協力者の登録は、慶應義塾大学医学部の精神病態生理学研究室の登録フォームから行う。

※「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」は、典型的には「社会的コミュニケーションおよび相互関係における持続的障害」、「限定された反復する様式の行動、興味、活動」といった症状。

参考:【PR TIMES】慶應義塾大学医学部精神神経科 自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害の診断を受けている方で研究にご参加いただける研究協力者を募集しております!

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大学ジャーナルオンライン編集部

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