昭和女子大学では、学生と株式会社早川書房の編集担当者とでプロジェクトチームを編成し、ハヤカワ・ミステリ文庫内に「女性のための物語」に特化した新レーベルを立ち上げました。大学と出版社とが共同でレーベルを立ち上げるのは日本初の試みであり、また、文系大学生による産学共同プロジェクトは大変珍しい事例です。
今回立ち上げた新レーベルの名前は、「my perfume」。“常に身にまとう持ち歩きたくなる文庫”、“中高生から大人の女性まで幅広く使われている香水のような文庫”にしたいという学生たちの思いを込めてネーミングされました。プロジェクトに参加した46名の学生たちは、レーベル名やロゴマーク、キャッチコピー、作品タイトル、表紙デザイン、あらすじ紹介文などを担当。早川書房の編集担当者と意見を交換しながら女子大生の発想や意見を生かしたレーベルを完成させました。
新レーベルでは、主ターゲットを女子中高生など若い女性とし、毎月連続で海外ミステリ5作品を刊行する計画です。第1弾として、エドガー賞ヤングアダルト部門受賞の女性作家アナベル・ピッチャーの「ケチャップ・シンドローム」を2015年10月22日に刊行しました。学生たちは、読書の楽しさを広めたいと、書店に置く手書きのPOPも作成。全国の書店で置かれる予定です。また、出版キャンペーンでは、女性に人気の香水メーカー“エンジェルハート”とのコラボレーションも計画されています。