株式会社日経HRと日本経済新聞社は上場企業と有力非上場企業の人事担当者に、採用した学生を通して見た大学のイメージなどを聞く「企業の人事担当者から見た大学イメージ」調査を実施。総合ランキング1位に輝いたのは九州大学だった。
調査は、全上場企業と一部有力未上場企業の人事担当者に、2017年4月~2019年3月の2年間で新卒社員として採用実績のある大学を10校まで挙げてもらい、「行動力」、「対人力」、「知力・学力」、「独創性」の4項目を各10点満点で評価してもらった。その4項目の合計点を人事担当者からみた大学の“就職力”としてランキングした(有効回答社数815社)。
総合ランキング1位となったの、九州大学(33.41点)、「行動力」と「独創性」の項目でもトップだった。九州大学は2018年に伊都キャンパスへの移転を完了し、IoTや人工知能(AI)などの先端技術の実証実験を進めている。また、2014年度からは、自身で学び続け、未知なる問題や状況にも果敢に挑戦するスピリットと行動力を備えた人材育成を目的とした“ものの見方・考え方・学び方”を学ぶ基幹教育を導入している。
2位は、京都大学(32.78点)、3位は大阪大学(32.16点)、4位は東北大学(32.15点)、5位は広島大学(32.06点)だった。上位14校が国公立大学となり、国公立優位の傾向が目立つ結果となった。これは、新たな研究領域の開拓や組織の見直しなどを求める一連の国立大学改革の政策の効果ともいえるようだ。
参考:【株式会社日経HR】企業の人事担当者から見た大学イメージ調査『就職力ランキング 総合1位は九州大学』 上位14校に国公立がランクイン