通称“赤本”で知られる「大学入試シリーズ」を出版する教学社は、「受験川柳」を募集。現役受験生、かつての受験生、受験生の家族などから寄せられた3,084句の作品から7句の受賞作品を選定した。

 「受験川柳」は、受験にまつわるエピソードや、受験勉強中にふと思いついたこと、受験を終えて感じたこと、受験生を応援するものなど、受験に関することを題材にした川柳コンテスト。5回目となる今回は、3,084句の応募があり、川柳家で女子美術大学特別招聘教授の尾藤川柳さんと教学社が受賞作品7句を選出した。

 最優秀賞は、『志望校 優しい嘘を 知った春』岩間さやかさん(19歳)
作者コメント「毎朝、世界史の問題を出し合いながら一緒に登校していた友人。センター試験の前日まで共に闘いました。そんな彼女が実は11月に推薦で受かっていたことを知ったのは、卒業してからでした。志望校の話をしたとき、合わせてくれてありがとう。」

 高校生特別賞は、『三学期 歩幅狭めて 帰る道』askさん(16歳)
作者コメント「三学期は、家に帰ると勉強しなければならないのに加え、下校中も友人たちとすごす貴重な時間なので、帰りたくない気持ちがありました。」

 中学生特別賞は、『赤本に ふせんの草が 育つ夏』みゆみゆさん(12歳)
作者コメント「夏休みに志望校の過去問題集をやり始めた。でも、まだ全然できないので、ふせんばかりがどんどん増えていき、それがふさふさの草のように思った。冬には問題が解けるようになって、この草が全部枯れてなくなったらいいなと思った。」

 佳作4作品は以下のとおり。
『赤本が 少し膨らみ 春が来る』 (ちゅんすけ 46歳)
『合格しても一人』 (一人はいやだ 14歳)
『無駄のない ペンと足音 自習室 』(をたちぃ 17歳)
『夢の中 解けた数式 もう一度 』(受験師匠 13歳)

 教学社では、第6回「受験川柳」の募集を開始。応募期限は2020年10月12日、応募は特設ウェブサイトの投稿フォームから。

参考:【株式会社 世界思想社教学社】 第5回「受験川柳」結果発表! 3,084の応募作品の中から7作品が受賞! ――― 赤本の教学社

大学ジャーナルオンライン編集部

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