2015年度の高等学校卒業程度認定試験の出願者が2014年度に比べ6人増となっていることが、文部科学省の集計で分かりました。総出願者は1万3,605人で、試験は8月4、5日の2日間、全国の都道府県で実施されました。

高卒認定試験の出願者、前年度から微増 高等学校卒業程度認定試験は2004年度まで大学入学資格検定(大検)と呼ばれていたもので、義務教育の終了後、高校に進学しなかった人や、高校に進学したもののさまざまな理由で卒業できなかった人らの学力を総合的に評価し、高校を卒業した人と同等以上であるかどうかを見極めるために実施されています。合格者には大学や短大、専門学校の受験資格が与えられます。

2015年度第1回試験の出願者は男性7,141人、女性6,464人。これを最終学歴別にみると、「中学校卒業」が13.8%、「高校中退」が51.6%、「全日制高校在学」が8.2%、「定時制・通信制高校在学」が20.4%、「高専中退」が1.3%、「その他」が4.8%となっています。中学校卒業と全日制高校在学の出願者が2014年度に比べ、それぞれ60人以上増えました。

都道府県別に見ると、愛知県で94人増加しているのをはじめ、東京都、神奈川県、宮城県、福岡県など大都市を抱える地域で伸びが目立っています。これに対し、北海道の33人を筆頭に、東北、北陸、中国、四国地方など過疎地域を多く抱え、人口減少が深刻な地方で減っています。

出典:【文部科学省】平成27年度第1回高等学校卒業程度認定試験出願状況について

大学ジャーナルオンライン編集部

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