2020年4月8日、大阪大学発のスタートアップ企業「ファンペップ」(大阪府茨木市)は、大阪大学とアンジェス株式会社が共同で進めている新型コロナウイルス予防用DNAワクチンの開発に参画したと発表した。

 大阪大学とアンジェスは、3月9日に新型コロナウイルス「COVID-19」に対する予防用DNAワクチン開発の着手を発表。現在、ペプチド技術を用いた次世代ワクチンの開発に取り組んでいる。

 ファンペップは大阪大学の研究成果である、ワクチンの効果を高める「ペプチド技術(AJP001)」を持ち、この技術を用いた「ペプチドワクチン(抗体誘導ペプチド)」は既に海外で臨床治験を実施している。現在開発中のDNAワクチンにこのペプチド技術を加えることで、抗体産出力の向上が期待されるという。

 ファンペップの参画により、ワクチンの投与量や回数を少なくしたり、ワクチンにより強力な感染予防効果や重症化の抑制といったメリットが付加されることが期待される。

参考:【株式会社ファンペップ】アンジェスと大阪大学が手掛ける新型コロナウィルス(COVID-19)向けDNA ワクチン共同開発にペプチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けてファンペップが参画(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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