株式会社サイバーエージェントが運営する、動画広告に特化した調査機関「オンラインビデオ総研」は、慶応義塾大学と共同で、動画広告領域についての研究を開始しました。第一弾として、“テレビCMに接触しない層”の生活実態について共同研究を行います。

 オンラインビデオ総研と慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス・熊坂賢次研究室は産学連携を図り、“テレビを持っていない人”や“テレビを持っていてもほとんど視聴しない人”、“テレビは視聴するが録画視聴ばかりでテレビCMをスキップしてしまう人”など、テレビCMに接触しない層を対象とした調査を行います。テレビCMに接触しない層を「ローテレ(=Low TVCM Reach Group)」、テレビCMに多く接触する層を「ハイテレ=(High TVCM Reach Group)」と定義。その接触頻度により全部で6つのグループに分類し、生活実態について共同研究を行います。

 この「ローテレ」、「ハイテレ」など6つのグループの分類は、全国約2万人を対象に実施した調査によって分類されたものです。この調査データを元に、各グループにおけるWebメディア接触状況や生活実態を比較調査し、6つのグループをさらに細分化したライフスタイルモデルに分類します。最終的には、広告主企業がWebプロモーションを行う際のターゲティング広告配信やターゲットペルソナ像を具体化させ、広告クリエイティブの精緻化に役立て、テレビCMに接触しない層も含めたターゲットにリーチする動画広告配信の実用化を目指します。第一弾の研究成果の発表は、2016年1月に予定されています。

 

慶應義塾大学

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