北陸先端科学技術大学院大学は新型コロナウイルスの感染拡大で自宅にこもりがちなテレワークの社会人らに対し、大学の研究者らも参加するオンラインの交流空間を提供する。コミュニケーションの場所を設けるとともに、知的交流を通じてコロナ終息後の着想を生むことを目指している。

 北陸科技大によると、オンラインの交流空間にはカメラ付きのパソコンやタブレット、スマートフォンから参加できる。開催日は毎週火曜日と金曜日の午前10時から午後4時。大学ホームページの問い合わせフォームから申し込めばよく、入室の際に担当者が案内する。

 利用開始後の入退室は自由。本格的な運用は6月からで、5月いっぱいは午後1時半から午後3時半に時間を短縮してテスト運用している。職場や家庭以外で仲間を作りたい、自分の悩みを人に聞いてほしいなどの目的で利用することが想定されている。

 新型コロナの感染拡大でテレワークの急速な普及など働き方が大きく変わる一方、新たな課題が次々に浮上している。しかし、北陸科技大は終息後の地域社会や企業のあり方を1つの組織内だけで考えるのには限界があるとし、解決策の模索につなげるため、オンラインの交流空間開設を決めた。

参考:【北陸先端科学技術大学院大学】InJAIST(インジャイスト)をオンライン化 ウイズコロナ時代のテレワーカーの知的交流を促進

大学ジャーナルオンライン編集部

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