東北大学は6月1日、オンライン事務化を宣言した。新型コロナウイルス感染症の拡大という世界的な危機を克服し、新たな時代を見据えた業務改革を進めるためで、学生や教職員の各種手続き、相談を対面重視のオンライン化し、押印を廃止して電子決済システムを導入する。
東北大学によると、オンライン事務化は3つの柱で構成される。1つは窓口フリー。学生の授業は現在、オンラインで実施されているが、在学中の手続きについてもオンライン化を拡大、これまで以上にきめ細かく対応する。相談についてもオンラインを導入し、学生1人ひとりと対面で向き合える体制を構築する。
もう1つは印鑑フリー。学内の申請や決済手続きを原則として押印不要とし、完全オンライン化する。電子決済システムを導入することで業務プロセス全体もオンライン化し、業務の効率を向上させる。押印廃止は学内100以上の業務に及び、これにより年間8,000時間の作業削減が期待できるという。
最後が働き場所フリー。東北大学は事務系職員約1,600人全員が職場と同等の環境でテレワークできるようになっており、今回の新型コロナウイルス感染拡大でも速やかに3割出勤を実現させることができた。このオンライン環境をさらに活用し、業務の効率化、キャンパスのグローバル化などを進める。