新型コロナウイルス感染症対策に伴い、学生の登校制限などを行っている金沢星稜大学は、2020年6月4日より実習メインの授業を再開した。三密を避けるため、職員がキャンパスの中庭にテントを張り、黒板や机、椅子を運んで「あおぞら教室」を設営。教員採用試験を目指すCDP(キャリア・ディベロップメント・プログラム)の受講生らが模擬授業を行った。

 CDP(キャリア・ディベロップメント・プログラム)は金沢星稜大学独自の教育プログラムで、教員、公務員、税理士など専門職業の試験対策を学内で受講できる。同大学・女子短期大学部の学生なら誰でも、大手専門スクールに匹敵する質の高い講義を安価に受けられる。現役合格を目指し、仲間と一緒に難関試験合格に向け効率よく学習できるとあって、学生たちから高い支持を得ている。

 今回、コロナ禍によって「あおぞら教室」となった模擬授業の実習。参加した学生は「この状況の中、7月の教員採用試験に向けて模擬授業や面接の対策が難しかったのですが、少しの時間でも屋外でこのような対策ができることは、試験を受けるにあたっての自信に繋がります。環境を構築していただいたことで、より自分自身のレベルアップへの意欲が強くなりました」(人間科学部こども学科 4年次)、「この状況で全国の学生も同じ条件で教員採用試験を行う中で、どれだけ、他の人たちより、優位に動けるかが大切だと思っています」(人間科学部こども学科 4年次)とコメントしている。

参考:【金沢星稜大学】三密回避!あおぞら教室が開かれました

大学ジャーナルオンライン編集部

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