和歌山大学 宇宙研究所が2015年12月3日、地球スイングバイを行う小惑星探査機「はやぶさ2」を応援するイベント「はやぶさ2をねらえ」を開催します。
「はやぶさ2」とは、2010年に小惑星イトカワからサンプルを持ち帰った「はやぶさ」の後継機で、「はやぶさ」から得た技術や知見を更に発展させて作られた小惑星探査機です。はやぶさ2は、2014年12月3日に小惑星「Ryugu(竜宮)」での様々な観測を行ってサンプルリターンすることを目的として打ち上げられ、地球と同じような公転軌道で太陽の周りを1周し、1年後の2015年12月3日に再び地球に接近すると見込まれています。その後、スイングバイという惑星の引力を使って、速度や軌道を変更する方法で加速しながら方向転換し、Ryuguを目指します。
同機は、当日シベリア上空を通り、19時7分ごろハワイ上空で最接近して南半球方面へと抜けていく予定で、和歌山大学 宇宙教育研究所「はやぶさ2ハンターチーム」では14時頃から12mのパラボラアンテナでその軌道を追いかけ、同機が発信する電波の受信を試みます。肉眼では見ることができない探査機の軌道が分かると共に、電波受信に成功すれば周波数からその速度などが推定できる見込みです。
当日は和歌山大学キャンパス内の電波通信観測施設で行われ、予約不要で随時入場できます。※荒天中止