地方から上京して首都圏の大学を受験した「アウェイ受験生」は、首都圏に住む「ホーム受験生」に比べ、試験以外の不安やストレスが大きく、経済的な負担も重いことが、コミュニティ主導型ホスピタリティカンパニーのエアビーアンドビー(米国)の調査で明らかになりました。

 調査は2015年春に首都圏の大学を受験した首都圏在住の100人と地方在住の100人を対象に11月26日から12月2日にかけて実施、両者を比較しました。

 それによると、大学受験前に感じた不安やストレスは、「試験問題が解けるかどうか」がホーム45%、アウェイ39%とともに最も多くなっていました。ホームの受験生で次に多かったのは「寝坊しないかどうか」の32%でしたが、アウェイの受験生では「人の多さ」(38%)、「慣れない土地へ行く」(35%)、「大学までたどり着けるかどうか」(33%)と続き、上京自体が不安やストレスの原因になっていることをうかがわせました。普段通りに実力を発揮できたかどうかに対しては、ホーム受験生の45%が「発揮できた」と答えたのに対し、アウェイ受験生は31%にとどまりました。さらにアウェイ受験生の26%が「発揮できなかった」と回答しています。

 アウェイ受験生が宿泊した日数は平均2.4日。宿泊費と交通費を合わせると、平均5万6,000円かかっており、かなりの経済負担となっています。中でも九州からの受験生は費用平均が7万6,000円に達し、宿泊費ゼロのホーム受験生と大きな差が出ています。

参考:エアビーアンドビー株式会社

大学ジャーナルオンライン編集部

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