広島大学と米アリゾナ州立大学は、2020年10月、「アリゾナ州立大学/サンダーバードグローバル経営大学院-広島大学グローバル校(グローバル・イニシアティブ)」を広島大学東広島キャンパス内に設置し、共同で運営することで合意した。外国大学のキャンパスを学内に設置するのは国立大学で初めての取り組み。
広島大学グローバル校では、学士課程(4年間)のグローバル・マネジメントプログラムを開設し、授業は全て英語で行う。修了者にはアリゾナ州立大学の学士号が授与される。授業は前半2年間を広島大学、後半2年間をアリゾナ州立大学本校で学ぶ「2+2モデル」、もしくは、4年間を広島大学で学ぶ「4+0モデル」の2つのモデルを軸に検討している。学生の本格的な受け入れは2021年8月を予定している。
広島大学によると、今回の取組みを通じて国立大学の国際化のさらなる進展、国立大学の経営改革(財務基盤及び経営力強化)への貢献とともに、自治体と協力した多様な連携による地方創生、地域社会の活性化への波及効果を期待している。今後、駐日米国大使館を通じて「外国大学等の日本校」を申請し、文部科学大臣告示による指定を受けることを目指す。
2020年8月5日には、広島大学の越智光夫学長や駐日米国大使館のキャロリン・グラスマン公使らが文部科学省を訪問。萩生田光一文部科学大臣は「国立大学で初めての試みであるので、広島大学が新しい方向でぜひ先頭を走ってほしい」と激励したという。