2020年8月6日、早稲田大学は、新型コロナウイルス感染症拡大によって経済的に困窮した学生への寄付に対するお礼をホームページに掲載した。今回の緊急支援への寄付は、最初の1週間あまりで約1億円を超え、1ヶ月余りで約2億円、8月4日で5億円に達した。これだけの短期間に5億円もの寄付が集まったことは、早稲田大学の歴史に残ることだという。
早稲田大学は、大学生、大学院生、早稲田高等学院生、本庄高等学院生、芸術学校生を対象に、約7億円の独自予算を作って経済支援を実施したが、大半は寄付金によって支えられたという。支援策として「緊急支援金」(10万円)の給付、家計が急変した場合の「早大緊急奨学金」(40万円)の規模の拡大、500台のパソコンと900台のWiFi機器の無償貸与を用意したが、申し出が多かった「緊急支援金」(10万円)で、精査のうえ約5000人の学生に支給。残りは「早大緊急奨学金」(40万円)に配分した。
寄付について田中愛治総長は「私たち教職員が、経済的な理由で、学業をあきらめる学生を一人も出したくないという思いで始めました学生への支援策に対し、こんなにも数多くの皆様が支えてくださったことに、感謝に堪えません」とコメントしている。
しかし夏休みに入ってもアルバイトが激減し、住居費、生活費といった負担が学生に大きくのしかかっている状況は変わらない。早稲田大学は今後も支援していくとともに、引き続き支援を募っている。