東京医科歯科大学(東京都文京区)は、英国の高等教育機関情報誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education 以下、THE)が現地時間2016年1月25日に発表した「世界最高の小規模大学を選出するランキング(THE World’s Best Small Universities)」のトップ20において日本で第1位、世界で第12位の大学に選出されました。
同大学は、3人の学生に1人の教員が配置されているという学生数に対する教員数の割合の高さや、論文の被引用回数の多さなどの教育・研究の質を示す指標で高い評価を得てランクイン。THEは世界で最も広く使われている大学評価指標のひとつであり、同大学は2015年10月に発表された、大学の規模を考慮しないで世界の1,000以上の大学を調査対象としている「THE世界大学ランキング」においても日本第7位、世界トップ401-500位に選出されています。
「世界最高の小規模大学を選出するランキング」に選出される対象は、総学生数5,000名以下の大学、主要6学問分野(※1)のうち4分野以上の研究・教育を行っている大学、「THE世界大学ランキング」のトップ800に選出されている大学の3条件を満たしている大学。それらの大学から、独自基準で上位20校を抜き出し、THEスタッフが20校の評価ポイントや大学の特徴を解説しています。
THE世界大学ランキングの編集者を務めるPhil Baty氏は同ランキングについて「小規模な大学は潜在的に学生により親密な環境、教員からのサポートや関心、そして率直に言ってしまえば、大規模な大学では多忙すぎて時間がとれないような著名な教授とともに時間を過ごすチャンスをより多く提供することができます。」と述べています。
なお、第1位は「THE世界大学ランキング」でも首位を獲得している米国のカリフォルニア工科大学。カリフォルニア工科大学は今回紹介された小規模な大学ランキング20の中でも2番目に総生徒数が少ないです。上位20位のうち、日本からは東京医科歯科大学のほか、横浜市立大学が第16位、東京海洋大が第20位にランクインしました。
※1: 人文科学/臨床医学/工学・テクノロジー/生命科学/自然科学/社会科学の6分野