株式会社リクルートマーケティングパートナーズは、2016年度4月から熊本県教育委員会が開始する「動画配信教材活用事業」に、オンライン学習サービス「受験サプリ※」の提供を行うことを発表しました。これは、都道府県教育委員会として、全国で初めての試みとなります。

 熊本県では、近年、学校現場から生徒の学習習熟度の差が以前より拡大しているという意見が多く聞かれるようになり、1つのクラスに、学び直しを必要とする生徒、また、授業の進度に先行して先取り学習をしたいと考える生徒など、様々な習熟度の生徒が混在し、習熟度の差が顕著に現れています。そんな状況をうけ、熊本県教育委員会は、生徒が自分の習熟度に応じて「いつでもどこでも」学習に取り組むことのできる「受験サプリ」を、熊本県内の地域進学重点校10校(県内各地域の進学拠点校)に動画配信教材として導入することを決定しました。様々な習熟度にある生徒たちの学力の底上げと学習意欲の向上を図るとともに、「受験サプリ」の視聴による教師の指導力の向上も目的としています。

 まずは、導入10校の利用希望の生徒に対して運用を開始する予定です。利用の仕方は、受験サプリの「到達度テスト」を受検し、その結果によって生徒一人ひとりが自らの弱点を把握し、弱点克服のために自分が視聴すべき動画を特定し、自宅学習教材として利用します。その後、「テキスト」を使って個々に応じた学び直しを校内で行います。教科担当者や担任は、生徒がどのような動画を視聴したかを「学習管理システム」で確認し、個々の生徒に応じた的確な指示を行います。

※受験サプリは大学受験をサポートするリクルートの無料会員制サイト。月額980円でカリスマ講師たちの講義動画600以上の授業が受け放題などのサービスを提供。

大学ジャーナルオンライン編集部

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