広島大学が代表機関を務める次世代研究者育成プログラム「未来を拓く地方協奏プラットフォーム(HIRAKU)」は、2020年11月21日「未来博士3分間コンペティション2020」をオンライン開催する。博士課程後期学生を対象に自身の研究について3分間のスピーチを行うもので、現在、出場者を募集している。
「3分間コンペティション」とは、博士課程後期学生が限られた時間内に自身の研究のビジョンと魅力を分かりやすく伝えるスピーチ大会で、2008年、オーストラリアのクイーンズランド大学で始まった。現在は少なくとも85か国900校以上の大学で実施されている。大会を通して、自身のコミュニケーション力やアピール力の向上を図るとともに、社会における博士人材と博士研究に対する理解を広めることを目的としている。
日本では2020年度で第6回目を迎える。2019年度の大会では、広島大学をはじめ中国・四国地方を中心とする西日本の大学に所属する博士課程後期学生25人がスピーチし、生命科学から難民問題まで多岐の分野にわたる研究発表が表彰された。
今回から募集対象を日本国内の大学に在籍する博士課程後期学生に拡大し、オンラインで開催する。日本語部門・英語部門の2部門で募集し、それぞれ、セミファイナルでの動画審査とファイナルでのオンラインプレゼンテーション審査を行う。日本語部門・英語部門とも各1名に最優秀賞、優秀賞、オーディエンス賞として賞状と奨学金、副賞が授与される。また特別協賛企業が選ぶ動画賞も用意されている。
応募に際しては、3分間の発表動画とスライド1枚を用意し、Googleフォームで申請する必要がある。日本語部門及び英語部門の両方への併願も可能だが、ファイナル・ステージでは1部門のみへの進出可能。申し込み締め切りは、10月12日(月)17時までとなっている。
※「未来を拓く地方協奏プラットフォーム(HIRAKU)」は、文部科学省の実施する科学技術人材育成コンソーシアムの構築事業「次世代研究者育成プログラム」の取り組み。広島大学が代表機関、山口大学、徳島大学が共同実施機関となり、中国・四国地方を中心とする西日本の国公私立大学および企業や公的機関と連携・協力し、「イノベーション創出人材の実践的養成・活用プログラム」、「テニュアトラック導入による若手研究者の自立・流動促進プログラム」などを実施している。