2019年9月14日、博士課程の学生が3分間で自身の研究ビジョンについてわかりやすく説明する「未来博士3分間コンペティション2019」が広島で開催された。主催は「未来を拓く地方協奏プラットフォーム※」。

 「未来博士3分間コンペティション」は、博士人材のコミュニケーション力の向上を図るとともに、一般の人々に博士人材の魅力や博士研究の有用性を理解してもらうことを目的としている。「未来博士3分間コンペティション2019」には、広島大学、愛媛大学、徳島大学、岐阜大学、山口大学、広島市立大学の主に西日本にある6つの大学に所属する25人の博士課程学生が参加。学生たちは、一般の聴衆を含む約300人に対し、英語または日本語で、3分間という短い時間の中で、自身の研究ビジョンについてわかりやすく魅力的に説明した。審査は、審査委員会と聴衆の両方が行い、研究の内容や魅力、新規性やわかりやすさなどの基準に従って審査した。

 最優秀賞は、研究テーマ「細胞をコントロールするチタン薄膜」について発表した広島大学の梅原華子氏が受賞。審査委員長を務めた広島大学理事・副学長の河原能久氏は今回のコンペティションを振り返り、「どの発表もよく準備されていました。今回のコンペティションでは、医学・歯学・薬学や農学分野の発表が比較的多く、研究が私たちの健康や生活の質の向上に貢献することを示してくれました。」とコメントした。

 また、今回「nature」などを手掛ける学術出版社「シュプリンガー・ネイチャー」が、野心的かつ学際的な研究課題に取り組む若手研究者の挑戦を後押したいとコンペティションを支援。シュプリンガー・ネイチャー賞が設けられ、「フィリピンにはまだ野生のニワトリはいますか? (Are there still wild chickens in the Philippines?)」という研究テーマで発表した広島大学大学院統合生命科学研究科統合生命科学専攻ジェード・ダフニー ザラテ コンペンディオ氏が受賞した。

 3分間コンペティション(3MT®)は、2008年にクイーンズランド大学で発足し、6大陸の400以上の機関で開催されている。シュプリンガー・ネイチャーが支援する「2019 Asia-Pacific 3MTコンペティション」は、2019年10月上旬にオーストラリアで開催され、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港、マレーシア、タイ、および日本を含む2018年の大学3MTファイナリストが集結した。

※未来を拓く地方協奏プラットフォームは、文部科学省の実施する科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業「次世代研究者育成プログラム」の取り組みのひとつで、広島大学・山口大学・徳島大学が共同実施機関となっている。

参考:【シュプリンガー・ネイチャー】未来を拓く地方協奏プラットフォーム「未来博士3分間コンペティション2019」をシュプリンガー・ネイチャーが支援

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大学ジャーナルオンライン編集部

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