工学院大学(東京都新宿区)と東京医科大学(東京都新宿区)は、治療や診断における患者の身体的な負担をできるだけ小さくする「低侵襲」診断方法の開発に特化した共同研究事業を開始する。この研究では、最先端の情報工学と医学が特定の分野に特化しつつも、様々な専門分野において協同することで、本分野のイノベーションだけではなく「もっと患者さんにやさしい医療」を目指す。

 研究は7チームに分かれて行われる予定で、東京医科大学からは各専門分野、工学院大学からは各学科の担当教授が1名ずつ選出されてチームが構成。それぞれの研究テーマに取り組む。

【7つの共同研究テーマ】

1「新規人工股関節シミューレーターの開発」
(整形外科学分野×工学部機械工学科)
2「リキッドバイオプシーによる低侵襲診断システムの開発」
(分子病理学分野×工学部電気システム工学科)
3「ブレインコンピュータインターフェース(BCI)を用いた認知症の早期診断」
(高齢総合医学分野×情報学部コンピュータ科学科)
4「経口的手術用リトラクターにおける低圧舌圧子の開発研究」
(耳鼻咽喉科学分野×工学部機械システム工学科)
5「侵襲なく耳小骨病変を診断する新検査機器の開発」
(耳鼻咽喉科学分野×工学部電気システム工学科)
6「肺癌のバイオマーカーによる悪性度評価と次世代低侵襲治療」
(呼吸器・甲状腺外科学分野×先進工学部応用物理学科)
7「放射線治療における高精度体位位置決め法の開発」
(放射線医学分野×情報学部コンピュータ科学科)

この研究事業に関して、東京医科大学教育研究棟にて2016年4月21日(木)14:00より、「共同研究事業記者発表会」を開催、共同研究チーム担当者による「研究のいま・これから」について簡単なプレゼンテーションが行われる予定だ。

大学ジャーナルオンライン編集部

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