横浜市立大学医学部の山中竹春教授らの研究チームは、COVID-19に感染し回復した人を対象とした、日本初の「コロナ回復者専用抗体検査プロジェクト」の採血を2020年9月2日から順次開始する。

 「コロナ回復者専用抗体検査プロジェクト」では、過去にCOVID-19に感染し回復した人から採血し、「感染者の免疫反応として体の中に出来た新型コロナウイルスに対する抗体が、6ヶ月後(および1年後)という中長期を経た後も体に残るのかどうか」、「中長期にわたり抗体が残る場合、その抗体は再感染しにくいことを意味する“鋼の盾”なのか、あるいは単なる“紙の盾”なのか」を調査する。一般的な抗体測定のほか、再感染阻止に寄与する中和抗体の測定を同時に行う日本で初めての大規模な研究であり、今回の研究で得られた結果は、さらに国産抗体検査キットの普及やワクチンの開発に役立てられる。

 抗体検査の対象者は「過去に新型コロナウイルスに感染した人」「診断結果や治療歴について、研究担当者から医療機関に問い合わせすることに同意された人」「日本在住で20歳以上の人」「採血前の2週間以内に発熱や呼吸困難等の症状がない人」。採血会場には、東京都、神奈川県、大阪府の計15の医療施設(約30施設に拡大予定)が用意されている。希望者は、コールセンターから申込むと、採血日・場所が決定され、採血した1~2ヶ月後、検査結果が本人に通知される。

 研究協力の受付は、2020年8月1日から開始され、参加申込み人数は500例以上(2020年8月31日現在)。申し込み締め切りは2020年9月30日の20時を予定しているが早期受付終了の可能性もあるという。また、COVID-19から回復した経験をもつフリーアナウンサーの赤江珠緒さん、元プロ野球選手の片岡篤史さんらも参加する。研究結果の発表は、中間報告を2020年10月下旬に、より詳細な報告を2021年3月頃に予定している。

参考:新型コロナ回復者専用抗体検査PROJECT 特設サイト

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大学ジャーナルオンライン編集部

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