マイマイガやクスサンなど大型のガが特定の波長の光に強く誘引されることが、北海道大学電子科学研究所の西野浩史助教、堂前愛研究員、東日本高速道路北海道支社、ネクスコエンジニアリング北海道などの共同研究で分かった。

 北海道大学によると、研究グループは2014年7~9月に道内の有珠山サービスエリア、2017,2018両年の7~9月に夕張インターチェンジにさまざまな仕様、波長のLED(発光ダイオード)を置き、どんな昆虫を誘引するのかを調べた。

 その結果、光に誘引される昆虫はガや甲虫類など11目65種に及んだが、森林の害虫に当たるマイマイガやクスサンなど大型のガは可視光との境界域に近い380ナノメートル前後の波長に誘引されることが分かった。これに対し、水生昆虫や羽アリは暖色系の光を好む傾向が見られた。同時に日没後の気温が20度を超えたとき、マイマイガの群飛が起こりやすいことも分かった。

 マイマイガは多くの植物に害を及ぼす害虫で、高速道路の光に集まり、電子料金収受システムを目詰まりさせる被害も起こしている。フェロモン剤のよる誘引や特定の種に感染するウイルスを使った防除法があるが、コストが高くて現実的でない。

 このため、研究グループは光で選択して害虫を誘引し、防除するために、害虫が好む光を調べていた。今後、適正な波長の光を出す防除トラップを実用化する方針。

論文情報:【Zoological Letters】Management of flying insects on expressways through an academic-industrial collaboration: evaluation of the effect of light wavelengths and meteorological factors on insect attraction

北海道大学

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