早稲田大学は、2021年度より全学部・研究科の学生が「データ科学」を学べる「全学共通データ科学教育プログラム」を展開し、学生に対して明確な目標を提示するため、オリジナルの認定制度「データ科学認定制度」を創設する。
「全学共通データ科学教育プログラム」は、文系理系問わず、全ての学部・研究科の約5万人の学生がオンデマンドで24時間、どの場所からでも統計・データ科学を基礎から学ぶことが可能。データ科学の「理論」だけでなく、実際のデータを取り扱うための「スキル」や、自身の「専門」分野の知識を結びつける考え方を学ぶ。また、データ科学は実際のデータを活用する経験が大変重要なため、提携企業における教育的インターンシップやデータサイエンスコンペティションなど、実際のデータを用いて「データ科学を実践する」機会を提供する。
履修者のデータ科学に関する能力を保証する「データ科学認定制度」は、4つの級を設置。教養としてデータサイエンスを知る「リテラシー級」、データサイエンスの基礎や考え方を研究や仕事に利用できる「初級」、データサイエンスを自身の専門的な研究や仕事に活用できる「中級」、データサイエンスを主な仕事にできる「上級」と、級毎に到達目標を設定。学生は習熟度合いや興味関心に合わせたデータ科学を学べる。また、各級の定める要件を満たした学生に対しては、修了証明書を発行する。なお、2021年度にリテラシー級・初級を設置し、2022年度からは中級、2023年度からは上級の認定を開始する予定。
認定制度の新設により、データ科学の学びに対する明確な目標を提示することができ、履修学生は文系理系問わず相応のデータサイエンスに関する素養を身に着けることができる。この知識や経験は就職後のキャリアでも活用可能であり、在学時の学びが卒業後の活動にも生かせるという点で学生に対して多大なメリットを提供できると期待されている。