富山大学学術研究部の山田正明助教、関根道和教授らの研究グループは、富山県内の子ども約1万人を対象に実施した調査を基に中学生の便秘発症と生活習慣の関係を分析し、朝食を食べないことや運動不足でリスクが上昇することを突き止めた。

 調査は1989年度生まれで、3歳のときに富山県内に在住した約1万人を対象に富山出生コホート研究を基にした。小学4年生と中学1年生時のデータを追跡し、約5,500人を分析した。

 それによると、全体の4.7%が中学1年生までに排便が3日に1回以下の便秘を発症していた。詳しく分析したところ、便秘の発症には果物の摂取不足や心理的なストレスが多いことに加え、朝食を抜くことや運動習慣がなくなったことがリスクを上昇させていることが分かった。

 人間は朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、朝食摂取の刺激で1日の中で最も強い大腸の蠕動が起きるとされる。この蠕動は運動によっても活性化される。

 研究グループは子どもたちが朝食を抜いたり、運動をしなくなったりしたことで、体内時計のリズムが乱れて腸の働きが悪化し、便秘を増やしたのではないかとみている。このため、食物繊維の摂取や心理的なストレスの軽減とともに、規則正しい生活を送るよう呼びかけている。

論文情報:【BMC Public Health】Lifestyle, psychological stress, and incidence of adolescent constipation: results from the Toyama birth cohort study

富山大学

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