神田外語大学など国内にある7つの外国語大学で構成される「全国外大連合」は、通訳ボランティアの育成や派遣等の相互協力を目的に、「2018平昌冬季オリンピック・パラリンピック組織委員会」と協定を締結した。日本から唯一の通訳ボランティア団体として参加する。

 全国外大連合に加盟しているのは、神田外語大学、関西外国語大学、京都外国語大学、神戸市外国語大学、東京外国語大学、長崎外国語大学、名古屋外国語大学の国内の7つの外国語大学。世界諸地域の言語と文化・社会に関する専門学術を教授研究し、国際社会の一員として世界に貢献しうる人材を育成することを共通の基本理念として2014年6月26日に結成された。

 2016年6月30日に韓国・ソウル市で行われた組織委員会との調印式では、全国外大連合の代表として、神田外語大学の金口恭久副学長が登壇し、日本から唯一の外国語ボランティア団体として協定を締結した。

 神田外語大学で2016年9月に行われる「第3回全国外大連携プログラム通訳ボランティアセミナー」では、組織委員会の副事務総長が特別講演を行う予定。2017年2月には、組織委員会が主催する2018年冬季大会に向けたボランティア人材育成の為の事前研修会が行われ、日本からは全国外大連合の学生たちが参加。競技会場の視察や業務内容のレクチャーを受ける。

 全国外大連合は、2018平昌冬季オリンピック・パラリンピック競技大会だけでなく、全外大で27の専攻言語を有する外国語大学ならではの強みを活かして、2019年ラグビーワールドカップや今後開催が予定される世界競技大会や各種国際会議など、日本国内におけるボランティアリーダーの育成に向けた活動を推進するという。

大学ジャーナルオンライン編集部

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