学習管理アプリ運営のスタディプラスが全国の女子高校生を対象に女子大学に関するアンケートを実施したところ、ほぼ半数に当たる47.8%が「女子大学を志望しない」と回答した。
調査は7月、学習管理アプリケーション「スタディプラス」を利用している全国の女子高校生を対象にアプリ上で実施、約1,040人から回答を得た。
それによると、女子大学を志望している女子高生は全体の21.4%。47.8%が「志望しない」、30.7%が「どちらでもよい」と答えた。共学校の女子生徒は48.3%、女子高校の生徒は46.2%が志望しておらず、女子高校所属と女子大学志望に相関関係は見られなかった。
女子大を志望したきっかけは、「女子大特有の穏やかな雰囲気を実感」「自立した女性になれそう」といった雰囲気の良さや安心できる環境を挙げる声が最も多く、次に行きたい学部・学科がある、設備が整っていること、男性に対する苦手意識が挙がり、「理系の共学の大学にオープンキャンパスに行ったとき、研究室に女子学生がほとんどいなかったため、不安になったから」といった声があった。その他「女子だけのほうが様々な役職(実行委員長など)に就ける機会が多い」「かなり就職に強いと聞くのと、家族などに女子大出身が多くとても楽しそう」など、キャリアや就職、家族、高校教員の影響がみられた。また、「女子大でしか得られない経験がある」「男性が苦手な人にとっては必要不可欠」といった女子大の価値や存在意義を強く訴える意見も寄せられた。
女子大学を志望しない生徒が考える女子大学のイメージは、「恋愛の機会が少なそう」「人間関係が複雑そう」が50%を越え、続いて「共学より楽しさが少なさそう」など学校生活への先入観が目立った。自由記述では「理系・工学系だと研究室の選択肢が限られそう」「共学とは異なる独自のルールがありそう」などの意見も寄せられた。
スタディプラスでは、学校生活への先入観をアップデートし、女子大ならではの魅力をどう伝えていくか今後の課題となるとしている。