静岡理工科大学では、2021年10月16日(土)、「次世代モビリティ用エネルギーを考える~自動車の将来~」を共通テーマとした第2回公開講座をオンラインで開催する。
公開講座では、2つの講演を開催。10時20分からは、国立研究開発法人産業技術総合研究所・主任研究員木下幸一氏による「カーボンニュートラル社会に向けた国内外の将来燃料の動向」。2020年10月に発表された「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、日本政府や経済産業省から発表された方針やロードマップを踏まえ、国内外の開発動向、産業技術総合研究所での取り組み、二酸化炭素を原料とした新しい自動車燃料「e-fuel」等の次世代エネルギーの研究について紹介する。
11時30分からは、理工学部機械工学科の野内忠則准教授による「次世代自動車用エネルギーの将来展望とベストミックス」。従来の石油系燃料に加え、電気、水素、バイオマス燃料など、多様化が進んでいる自動車用エネルギー。エネルギーの使用時における環境負荷の優劣について議論されているが、実際には単純に比較することは難しく、エネルギーの製造時や、車両の生産・廃棄までを含めたライフサイクル全体での環境負荷を考慮する必要がある。講演では、日本における次世代自動車用エネルギーのベストミックス(最適な組み合わせ)について考える。
公開講座は誰でも無料で参加できる。定員は先着順で500名となっており、参加希望者は10月10日(日)までに申し込む必要がある。