常磐大学大学院は、2021年8月27日付で文部科学大臣より認可され、2022年4月に「看護学研究科」を新設する。
常磐大学は2018年4月に看護学部看護学科を新設。茨城県内約60の保健医療施設・機関等の医療従事者から多大な協力を得て最初の卒業生が卒業を迎える2022年4月に、看護学研究科看護学専攻(修士課程)を開設することとなった。入学定員は6名で、2年間の修業で看護学(修士)を修めることができる。
大学院看護学研究科の教育研究領域は【精神・地域在宅看護学領域】、【母子看護学領域】、【成人高齢者看護学領域】、【看護管理教育学領域】の4つ。少人数教育を武器に、予防から看取りまで新しい戦略を開発するなど社会を先導する次世代型の保健医療人材、特に実践者リーダーおよび複数の専門看護師、認定看護管理者、教育研究者を養成する。
日本は、2035年までに健康先進国を目指して「次世代型の保健医療人材」の必要性を提言しており、将来の看護職には市民や他職種とパートナーシップを組み、社会を先導する強力なリーダーシップ、現場での教育や経済観念に長けた人材が求められている。こうした社会の要請を背景に、看護学研究科では、高度医療への対応はもちろん、主体的な健康づくりや地域包括ケア、在宅医療の推進などの保健医療サービスへの移行に対応できる看護職を育成するべく、新しい教育戦略を持って行うカリキュラムと教師陣を用意している。
看護学研究科長に就任予定の前田 和子教授は学生に向けて「人の能力はそれまでの学歴に比例しない。学びたいという強い想いと、勤勉さと忍耐力があれば、大学院で学ぶことは難しいことではない。実践経験の豊かなみなさんと共に学び合いたい」と呼び掛けている。