大阪大学と株式会社マンダム※は、同大学院薬学研究科初となる共同研究講座「先端化粧品科学共同研究講座」の設置に関する契約を2015年6月1日に締結しました。再生医療で使用する幹細胞関連技術などを化粧品へ応用するための技術開発を共同で行います。
近年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)など著しい進歩を遂げている再生医療分野。同大学院薬学研究科の共同研究講座では、再生医療の幹細胞培養技術や組織再構成技術を化粧品研究へ応用し、次世代型の化粧品の創出を目指すことを目的に設置されます。ヒト皮膚および皮膚付属器官の幹細胞から、組織や器官を再生する技術を確立するとともに、応用・発展させることで、化粧品分野における機能性評価技術の確立、さらに、機能性化粧品や医薬部外品などの有用成分の探索と新製品の開発へ取り組みます。
共同研究講座はマンダム中央研究所の理学博士である藤田郁尚招氏が率い、設置期間は2020年3月31日までの予定となっています。
※株式会社マンダムは、大阪市中央区に本社を置き、化粧品や医薬部外品などの製造および販売を行う企業。マンダムグループは、国内だけでなく、1958年にフィリピンに技術提携会社を設立して以来、アジアを中心に10の国と地域で14社が事業を展開しています。