名古屋工業大学、金城学院大学、あいち小児保健医療総合センター、株式会社NTTドコモ東海支社は、小児医療現場におけるバーチャルリアリティ(VR)技術を活用した実証実験をあいち小児センターで行う。
VR技術を活用して行う実証実験は3つ。1つ目は、「手洗いの重要性・方法の教育」。自身の手の上に映し出されるばい菌を、VRスコープを通して確認しながら、適切な洗い方によって消していくという過程を子どもに体験させることで、手洗いの方法やその重要性について教育する。
2つ目は、「手術・治療・検査時等の恐怖軽減を図るための気を紛らわせる手法(ディストラクション)」。ギプスカットなど、必要以上に子どもが恐怖を抱くような処置や検査時に、VR技術を活用した映像で気を紛らわせ、子どもの恐怖や苦痛を軽減させる。
3つ目は、「手術・治療・検査時等のこころの準備を目的とした事前説明(プレパレーション)」。手術・治療・検査などの事前説明の一助として、VR技術を活用した映像を使用し、子どもにわかりやすく説明することで、手術・治療・検査などに対するこころの準備をさせる。
この実証実験において、名古屋工業大学は、手洗い教育のためのVRシステムの開発を、金城学院大学は、小児に関するタブレット利用やVR活用に関する教育的知見に関するアドバイスを実施する。