東京商工会議所は、東京商工会議所主催の「新入社員ビジネス基礎講座」に参加した中堅・中小企業の新入社員1,042名を対象に行った意識調査結果を公表した。
調査によると、「就職活動は順調だったか」の問いに、「順調だった」「ほぼ順調だった」と回答した割合は57.9%。2016年度の59.9%と比べ低下しているものの依然として 6割弱に達しており、学生にとって売り手市場の継続が伺える結果となった。
入社した会社を選んだ理由(3つまで選択)は、「仕事の内容がおもしろそう」(44.2%)、「職場の雰囲気が良かった」(39.3%)、「自分の能力・個性が活かせる」(37.0%)と2016年度と比べ上位3回答に変動はなかったものの、「採用担当者・社員に好感が持てた」(29.6%)、「安定性がある」(25.9%)との回答も多く、仕事内容や安定的に働けることに加え、人間関係を重視した会社選びの傾向もみられた。
就職活動の開始と内定の時期については、2016年の3月以降に始めた人が7割以上。これは、2016年度の学生の動き出しとは変わらなかった。一方、内定時期については、選考開始日とされる6月1日以前に内定を得た割合が(11.0%→13.8%)上昇し、学歴別でみても、大学(文系)卒(9.7%→12.4%)、大学(理系)卒(13.4%→20.8%)、大学院卒(21.4%→27.2%)いずれも高まった。また、6月1日から7月31日の2か月間で内定を得た割合(16.0%→24.5%)も上昇しており、これらの結果から、選考開始時期の前倒しに伴って内定を得た時期は早まり、就職活動は短期化したといえる。