大学入試センターは、共通テスト導入に向けた試行調査(プレテスト)を前に、記述式問題の参考動画とワークシートを公開した。正答例と正答となる条件が記載され、動画を見ながら簡単に自己採点できるようになっている。

 大学入試センターによると、参考動画とワークシートが公開されたのは、国語と数学I、数学Aで、動画の視聴時間は17~19分。ワークシートには正答例と正答となる条件、動画には大学入学共通テストがどんなテストになるのか、プレテストを受ける際の注意点、自己採点のポイントなどが解説されている。

 国語のワークシートでは、街並み保存地区活性化に向けた提案書の文言修正を求める問いが出題され、文字数や必要なキーワード、その同義語が3つの正答条件として提示された。受験生は自分の回答がどの条件を満たしているかを見て、自己採点する。条件に合致しているかどうか分からないときは「採点不能」、自分の解答を記憶して覚えていないときは「自分の解答不明」にチェックを入れる仕組み。

 プレテストは11月13日から24日までの日程で全国約1,900の高校などで実施され、国語と数学I、数学Aで記述式問題がそれぞれ3問出題される。解答時間はマーク式も含めて、国語100分、数学I、数学A70分。問題内容は全体の正答率などの速報値とともに12月上旬に公表される。

参考:【大学入試センター】自己採点の参考動画・ワークシート

大学ジャーナルオンライン編集部

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